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お知らせ
2013年3月3日
全国文学館協議会共同展「文学と天災地変」参加企画
「実篤と震災〜関東大震災と北伊豆地震」開催

 春季展「ポスターに見る 実篤文学作品」会期中、全国文学館協議会共同展「文学と天災地変」参加企画として、コーナー展示「実篤と震災〜関東大震災と北伊豆地震」を行います。
 大正12年9月1日に関東大震災があったとき、実篤は宮崎県の新しき村にいましたが、東京の生家には年老いた母と中学生の甥がおり、震災直後数日は家族の安否がわかりませんでした。幸い家族は無事でしたが、実篤の生家は震災時の火災で全焼し、上京した実篤は家族とともに親戚の家を転々としました。また『白樺』は、出来上がっていた9月号が印刷所とともに焼け、そのまま終刊する事になるなど、大きな影響を受けています。
 昭和5年11月26日に震度6を記録した北伊豆地震が発生した時には、実篤は執筆のため伊豆長岡の定宿に滞在しており、実篤が泊まった建物は無事でしたが、宿の旧館が倒壊し、女中が下敷きになって死亡したのを目の当たりにしています。 こうした実篤の地震体験をご紹介します。

共同展の詳細は全国文学館協議会共同展「文学と天災地変」のページをご覧ください。