実篤公園内の旧武者小路実篤邸は、5月末より耐震補強工事のため公開を休止しておりましたが、9月末で工事が終了しました。10月6日（土曜日）より次のように公開を再開いたします。
内部公開日：毎週土曜日・日曜日、祝日
時間　　　：午前11時から午後3時
※雨天中止
※平日はバルコニーからガラス戸越しに邸内をご覧いただけます。
※公開していない箇所は、記念館の休憩コーナーで上映しているビデオや３Ｄ映像でご覧いただけます。

　工事では、強度を上げるため、壁内に補強壁を設置し、床下で柱の間を梁でつないで支え、また傾いて本体に加重をかけていたバルコニーを一旦撤去して作り直しました。
　工事は、実篤が暮らした当時の姿にできるだけ変更を加えないことを前提に、復旧不可能な箇所には手を付けずに行いました。
　床下は、もぐって工事ができる範囲に限定しました。また、壁は実篤の活動を伝える部屋の側は残し、ロビーや外壁の側から施工しました。
　一旦撤去したロビーの京土壁、外壁、バルコニーは、当時と同等の材料と伝統左官技術で復元しました。
　このように制約の多い工事でしたが、耐震強度を「一応倒壊しない」レベルまで引き上げることができました。

［応接室］

［画室］