調布市武者小路実篤記念館

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トピックニュース

「トピックニュース」は、実篤記念館の事業活動をご紹介する記事で、
過去に館報『美愛眞』に掲載されたものを、再編集し掲載しております。

*日程や名称、執筆者の肩書きは、発行時のものです。

館報『美愛眞』21号 より2011年9月30日発行

皆様と記念館を結ぶ〈友の会〉発足25年

武者小路実篤記念館〈友の会〉は、昭和60(1985)年10月の実篤記念館開館当初より、全国に広がる利用者の皆様から、展示や行事の情報を得る方法がほしいというご要望が多く寄せられ、これに応えて、昭和62(1987)年8月に発足しました。

当初、「友の会ニュース」の発行が主な活動でしたが、来館者より「実篤カレンダー」を記念館で買いたいという声が寄せられ、同年10月より、〈友の会〉が販売を始めました。

更にその後、美術館・博物館でのオリジナルグッズ販売が一般化する中で、実篤記念館にもその要望が高まり、平成13(2001)年4月にミュージアムショップを設け、その運営も〈友の会〉が担うこととなりました。(平成22(2010)年度より物販は調布市武者小路実篤記念館運営事業団へ移行。)

会員数は、昭和末〜平成初ころは100名を超した時期もあり、現在は90名内外となっています。長年継続しておられるご高齢の方がいらっしゃる一方で、新たにお入りくださる30代の方もおられ、実篤に対する世代を超えた関心がうかがえます。

会長には代々実篤や調布市と関わりがある方が就いています。初代の堀平八氏は、実篤が仙川に住まいを決める前、水のあるところを探してあちこち見て歩いた時に、通りかかった堀氏のお宅の庭に感心し、縁先を借りて弁当を使わせていただいたことがご縁となり、実篤と親交があったことから、お願いしました。

平成13(2001)年から、二代会長に、地元仙川の街づくりで活動し、地域誌『仙川21』を発行しておられる青野友太郎氏をお迎えし、またミュージアムショップ開設による販売事業拡充に伴い、幹事会を組織することとして、様々な形で実篤と記念館に関わってこられた方々に幹事をお願いしました。

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青野会長の、会員同士の交流の場を持ちたいというご提案で、平成15(2003)年度より、友の会交流会を開催しております。この交流会は資料館増築の際に新しき村から贈られた中庭の梅が見ごろとなる時期に「観梅のつどい」として開き、第一部は館内でミニコンサートをお楽しみいただき、第二部は近隣の講座室に場所を移して、小講座と会員懇親会を催しています。(今年度の日程はP3参照)

青野会長は平成22(2010)年度をもって幹事に退かれ、今年度、三代会長に社会学者として実篤と新しき村を研究してこられた今防人氏が就任されました。

〈友の会〉会員には、記念館入場料の優待や一部グッズの割引販売などの特典がございます。詳細とお申し込み方法等は、ご案内をお送りいたしますので、お問い合わせください。

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今年、発足25周年を記念して、友の会では、販売事業で積み立てた基金により、事業団と共同で、実篤三女・武者小路辰子氏の随筆集を刊行します。

辰子氏は、昭和57(1982)年に筑摩書房より『ほくろの呼鈴 父・実篤回想』を出版されています。その後も雑誌『新しき村』に随筆の連載を続けてこられ、今回はこれらをまとめて刊行するものです。もっとも近いところから家族として実篤を見てこられた方の回想に映し出された、一人の人としての姿からは、実篤がより身近に感じられます。

今年度の「観梅のつどい」に合わせて刊行するため、ただいま編集を進めております。(有償販布予定)

〈友の会〉は、これからも館と皆様を結ぶパイプ役を努めてまいります。