武者小路実篤の代表作「愛と死」は、昭和14(1939)年に発表されてから75年以上たった今日も読み継がれている青春小説の名作で、昭和46(1971)年に松竹がもう一つの代表作「友情」と合わせて映画化しました。
日本国内のみならず、中国でも大ヒットした映画「愛と死」を上映し、主演の栗原小巻さんと、俳優・石浜朗さんをゲストにお迎えして、撮影にまつわるエピソードや、実篤の印象、かつて“東洋のハリウッド”と呼ばれた映画のまち・調布の思い出をお話しいただきます。
日時:2015年9月15日(火)
上映 午後2時から3時30分(開場1時30分)
おはなし 午後3時45分から5時
栗原小巻氏:松竹映画「愛と死」(1971年)主演
石濱朗氏 :松竹映画「幸福な家族」(1959年)
NHKドラマ「友情」(1962年)主演
司会 寺脇研氏(映画評論家)
会場:調布市文化会館「たづくり」くすのきホール
(新宿から京王線特急で15分 調布駅徒歩3分)
備考:入場無料・定員500名(先着制)
※当日午前10時より会場前で整理券を配布します(一人2枚まで)。
先着200枚終了時、または12時30分まで。
映画「愛と死」あらすじ
水産研究所の研究員・大宮雄二(新克利)は、親友・野島進(横内正)の恋人・仲田夏子(栗原小巻)とテニスを通じて知り合った。やがて美しく聡明な夏子に惹かれていることに気づいた大宮は夏子を避けるが、逆に夏子から愛を打ち明けられる。思い悩んだ大宮は二ヶ月間の八戸の研究所勤務を決めるが、夏子に本当の気持ちを問いつめられ、ついに想いを告げる。
想いが押さえきれなくなった大宮は野島に詫び、野島は大宮を殴って自分のことは忘れるよう告げた。結婚を申し込み、夏子の両親に許しを得、大宮の実家に夏子を紹介し、二ヶ月後の結婚を約束して大宮は旅立つ。
東京に残った夏子は、毎日手紙を書き、二人は一日一日数えて二ヶ月が過ぎるのを心待ちにしていた。そしてあと二日で会えるという日、大宮のもとに思いもよらぬ知らせが届く……。