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展覧会のご案内 2008年4月1日更新
平成20年度展覧会スケジュール
春季展「画をかく喜び」〜油彩画を中心に〜
会期:3月8日(土)から4月13日(日)
内容: 淡彩画がよく知られる実篤ですが、書き直しのきかない淡彩画に対して、絵の具を塗り重ねる油絵はじっくり取り組めるといい、油絵でも優れた作品を残しています。
1927年に描いた最初の作品「南瓜」から、1974年の最後の作品「蔬菜図」まで、当館が所蔵する油彩画の中から、各年代の代表作を展示します。

春の特別展「実篤 美術への眼差し」
会期:4月26日(土)〜6月1日(日)
内容: 武者小路実篤が、雑誌『白樺』で、ロダンはじめ、セザンヌ、ゴッホら後期印象派などを本格的に日本に紹介したことはよく知られています。しかし、実篤の美術への関心はこれらに留まりません。
白樺創刊以前の学生時代から最晩年まで、変わらず美術へ強い関心を持ち、洋の東西や時代に関わりなく、自らの心に響くものを求め続けました。生涯ただ一度の欧米旅行は、美術館を巡ってこれまで印刷でしか見られなかった西洋美術作品の実物を見、昭和11年(1936年)当時活躍していた芸術家たちに会う事を目的としたもので、実際にピカソ、マチス、ルオー、ドランを訪ねています。
常に新しい作品や作者に出会うことを楽しみとし、折に触れて美術書を買い求めて日常的に眺め、実篤が亡くなった時に残された蔵書は洋書を含め800冊近くに上ります。また自ら収集も始め、好きな作品を身近に置いて日々楽しみました。このような幅広い美術への造詣から、数々の美術論を著し、また主宰した雑誌では毎号作品紹介を執筆しています。
実篤がその著作で言及した芸術家は古今東西に及びますが、本展覧会ではこのうち実篤の収集美術品を軸に西洋美術を中心にとりあげ、レンブラントやデューラーからピカソやルオーに及ぶ関心の広がりと柔軟な感性を、それらに関する原稿や資料を交えてご紹介し、実篤が美術へ注ぎ続けた眼差しをとらえることを試みます。

「文学からのイマジネーション」〜装幀・挿絵を中心に〜
会期:6月14日(土)〜7月21日(月・祝)
内容: 小説や物語、詩などの文学作品から想像をふくらませ、視覚化するものとして、挿絵や装幀があります。画家たちが描く装幀・挿絵は、文章や詩と響きあって、それぞれの持つ魅力を一層高め、楽しませてくれます。
実篤の作品では、親交の深かった岸田劉生、中川一政、河野通勢をはじめとした画家が装幀・挿絵を手がけています。彼らが描いた原画や本のほか、中でも挿絵画家としても知られる河野通勢の挿絵や下図、また、実篤愛蔵の美術品から文章や詩が添えられた作品をご紹介しながら、文学と絵画が響きあう世界に触れていただきます。

夏休み企画「もっと知りたい 武者小路実篤」
会期:7月26日(土)〜8月31日(日)
内容: 「友情」「愛と死」「人生論」、様々な美術論をはじめとした執筆活動、独特の作風で親しまれている書画の制作や美術コレクション、新しき村の運動と多彩な活動をした武者小路実篤の90年の生涯を、夏休みの小・中学生にもわかりやすい解説でご紹介します。また、夏休みの子供たちを対象に、さまざまな関連行事も開催します。

秋季展「書の世界」〜愛蔵品と作品から〜
会期:9月6日(土)〜10月13日(月・祝)
内容: 実篤は古今東西の美術に親しみ、その作品から作家の心に触れることに喜びを感じ、自らも多くの美術品を収集していました。当館で所蔵する、古美術を中心とした200点余りの実篤の愛蔵品の中から良寛や一休宗純などの墨蹟作品と、「字をかく時は一心そのものになることを僕は何となく心がけることにしている」と語る実篤の、味わいのある独特な作風の書を、あわせてご紹介します。

秋の特別展「新しき村90年」
会期:10月25日(土)〜11月30日(日)
内容: 大正7年(1918年)春、武者小路実篤は「自己を生かす」「人間らしく生きる」生活と社会を実現するために新しき村を提唱し、これが当時の若者たちに大きな賛同を得て運動が急速に盛り上がり、11月には、実践の場となる新しき村が宮崎県児湯郡木城町石河内に創設されました。そして、今年、新しき村は創立90周年を迎えます。
展覧会では、新しき村の活動や生活を伝える様々な資料や写真とともに、実篤の新しき村に関連した作品、また、文学、美術、演劇など芸術活動が盛んな会員たちの作品を展示し、武者小路実篤や会員たちが求めた理想社会を実現するために、新しき村で90年間どのように取り組まれてきたかを改めて検証します。また今回は、この10年で新たに確認された資料や、当館が記録し続けてきた新しき村会員の証言映像などもご紹介します。
会期中、(財)新しき村と共催で「新しき村美術展」を、調布市文化会館たづくり南ギャラリーにて開催します。

「実篤と戯曲」
会期:12月13日(土)〜1月18日(日)
内容: 武者小路実篤は、自分が小説を書く時は、まず会話から湧き出てくると言い、自ら戯曲作家を任じていました。大正時代、実篤は対話や戯曲作品を多く発表していますが、この頃はまた、明治後期に始まった新劇運動が盛り上がった時期でもあります。
晩年にいたるまで、多くの戯曲を執筆した実篤ですが、その作品はユーモアあり、シリアスあり、辛辣な風刺もあり、様々な世界を描いています。そこには、人間の計り知れない力を信じる、ゆるぎない実篤の姿勢が根底にあります。こうした数々の作品を、関連資料や舞台化の記録などでご紹介し、実篤戯曲の魅力を探ります。

「仲よき事は美しき哉」〜実篤の画讃〜
会期:1月24日(土)〜3月1日(日)
内容: 武者小路実篤は40歳を過ぎてから絵筆をとり、野菜や花、自然の美しさを描き独自の世界を作りあげました。多くの画には、「仲よき事は美しき哉」「共に咲く喜び」など実篤の詩や言葉が添えられ、人々に親しまれています。
こうした画讃は、普遍的な事柄がわかりやすい言葉で書かれ、親しみやすく、そこに表された前向きな実篤の姿勢は、人を元気にさせる、前向きな実篤の姿勢を表現しています。所蔵品から画讃に注目して実篤作品を選び、人を励ます力の源を探ります。

春季展「風景画展」
会期:3月7日(土)〜4月12日(日)
内容: 実篤は「自分が夢にまで見てまでにかきたいのは山である」(「かきたいもの」)と書き、制作のために滞在した場所や旅先で様々な山と対峙し、風景画を描いてきました。普段見る機会が少ない実篤の風景画をご紹介し、あわせて、彼の画にかける思いを知る機会とします。
このほか、当館で収蔵している実篤の愛蔵品や交友のあった画家たちの、さまざまな風景画をあわせて展示します。
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