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資料館に展示ボードを増設しました。
初回の展示として、限定チョコのパッケージにちなみ、ゴッホ「向日葵」の原寸大写真複製と関連資料を展示します。
ゴッホの「向日葵」は、実篤らが提唱した白樺美術館設立運動に賛同した神戸の実業家・山本顧弥太氏が、大正9年に白樺美術館のために当時の金額で2万円(現在の約2億円)の私費を投じて購入したものです。
白樺美術館設立は結局実現せず、山本氏の神戸市芦屋の自宅におかれていたゴッホ「ひまわり」は、昭和20年8月6日の神戸大空襲で焼失し、“まぼろしのひまわり”“芦屋のひまわり”などと呼ばれています。
この作品が印刷された図版はほぼすべてモノクロで、その色彩を伝えるものは、『白樺』大正10年2月号の口絵のほかは、大正10年6月に白樺社が発行した『白樺社発行 セザンヌ・ゴオホ画集』が唯一の資料です。
この画集をもとに元の絵の原寸大98×69㎝に写真複製したものを、実篤の詩「バン・ゴッホよ」の書(複製)、ゴッホの作品がやって来た時の感激を伝える手紙、また山本顧弥太氏と実篤が昭和13(1938)年頃に「ひまわり」の前で撮影した写真などとともに展示します。
展示期間は3月1日までです。
※なお、以降は企画展の会期に合わせて展示を替えて参ります。
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