調布市武者小路実篤記念館

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お知らせ

2018年7月21日

旧武者小路実篤邸が登録有形文化財に登録されます

旧武者小路実篤邸が、戦後の和風住宅の好例を示す建物として、平成30年(2018年)7月に国の登録有形文化財に登録されることになりました。
旧武者小路実篤邸は、昭和30年(1955年)に建てられ、実篤が70歳から90歳で亡くなるまでの20年間を暮らし、自伝小説「一人の男」などの文学作品や、多くの書画をここで制作しました。
実篤は70歳を前に水のあるところに住みたいという子供の頃からの夢をかなえようと土地を探し、この仙川の地と出会って、一目で気に入って決めたといいます。
仙川の家の敷地(現・実篤公園)は、国分寺崖線上に位置し、急坂の中段から水が湧く典型的なはけの地形で、大小二つの池があり、木立に囲まれています。昭和30年代後半から周囲が宅地化されて変わっていく中で、実篤が庭としたことで、この一角は古くからの武蔵野の豊かな自然が残りました。
建物は建築面積194.54平方メートル、建築家・山口芳春の設計による、木造平屋建て、切妻造り鉄板葺きで、外観はモルタル大壁で重厚に仕上げ、内部は建築当時流行した新興数寄屋風の瀟洒な造りです。元々の地形を活かし、国分寺崖線の傾斜地に沿った形で建てられ、外観は周囲の自然に融合するよう工夫されています。
実篤の死後、ご遺族から旧邸と敷地が調布市に寄贈され、昭和53(1978)年5月に敷地が実篤公園として開園しました。
旧実篤邸は、現在、土・日曜日と祝休日の午前11時〜午後3時に内部公開を行っています(雨天中止)。平日はベランダから窓越しに邸内をご覧いただけます。
詳細と公開スケジュールは、利用案内ページ月間スケジュールページをご覧ください。

 
   

写真上段「玄関ホール」「応接室」、中段「玄関外観」、右「仕事部屋」、下段「客間」