調布市武者小路実篤記念館

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お知らせ

2019.2.1

全国文学館協議会 第7回共同展「3.11 文学館からのメッセージ」
参加企画「武者小路実篤と関東大震災」

 東日本大震災から間もなく八年目を迎えます。その記憶を風化させないために、全国文学館協議会が全国の会員館に呼びかけ、2013年から毎年、共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」を開催しています。
 今年も、調布市武者小路実篤記念館は、この共同展示に参加し、2月2日(土曜日)から3月10日(日曜日)に開催する企画展「自筆原稿から見えること」と、3月16日(土曜日)から4月21日(日曜日)に開催する春季展「鉛筆の表現 スケッチと水彩画を中心に」において、コーナー展示「武者小路実篤と関東大震災」を行います。

 大正12(1923)年9月1日に関東大震災が発生したとき、武者小路実篤は宮崎県の新しき村に居住しており難を逃れました。しかし、東京・麹町の生家に住む年老いた母と中学生の甥の安否がわからず、心配した実篤は混乱の中で上京しています。幸い家族は無事でしたが、生家は全焼し、青年時代を過ごした東京の街は壊滅的な被害によって大きく姿を変えてしまいました。
 友人であり画家・河野通勢は、実篤と共に焼け跡となった実篤邸を見に行ったほか、被災した街を歩き回り、スケッチブックに描き留めました。その素描を版画に起こした連作は当時の甚大な被害状況を私たちに伝えてくれます。
 コーナー展示「武者小路実篤と関東大震災」では、こうした河野が震災をルポルタージュしたエッチングと、実篤の震災に関する記述をご紹介します。
前期:
 2月2日(土曜日)から3月10日(日曜日)
 河野のエッチングから震災直後の被災の状況を描いた作品と、復興記念館が所蔵する当時の写真、実篤が震災当時のことを書いた原稿などを展示します。

後期:
 3月16日(土曜日)〜4月21日(日曜日)
 河野のエッチングから復興に向けての人々の動きを描いた作品とスケッチ、実篤が震災後に書いた文学作品などを紹介します。

詳細は、全国文学館協議会 第7回共同展示(2018年)のページ(日本近代文学館のサイト)や案内チラシ(PDF)をご覧ください。