調布市武者小路実篤記念館

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トピックニュース

「トピックニュース」は、実篤記念館の事業活動をご紹介する記事で、
過去に館報『美愛眞』に掲載されたものを、再編集し掲載しております。

*日程や名称、執筆者の肩書きは、発行時のものです。

館報『美愛眞』8号 より2005年3月31日発行

身近な、親しみのある文化施設として
〜地域との連携を深めて〜

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武者小路実篤記念館は、平成17年秋に開館20周年を迎えます。

この20年間では展示活動を中心に事業がはじめられましたが、平成13年からは身近な文化施設としてより利用していただけるように、様々な普及事業の開催や地域の方々との連携事業を進めてまいりました。

展覧会は文学、美術に限らず幅広いジャンルで活躍した実篤をご紹介するために、年2回の特別展と年6回の所蔵品によるテーマ、企画展示を約5週間ごとに開催しています。増築や改修工事での休館期間はありますが、平成17年3月から開催の実篤書画展「画をかく喜び」が通算一五二回目の展覧会となります。個人記念館として、固定的なイメージでなく、何度来館しても新しい発見がある展覧会を心がけてまいりました。

普及事業では子どもから高齢の方まで、世代を超えて実篤や記念館に親しんでいただく機会をつくろうと、読書、絵画、工作、自然観察、本作り講座、朗読会、梅ジャム作りなど、豊富な事業を実施してまいりました。これらは、一見異るジャンルですが、いずれも実篤の活動や記念館、公園との関連を持たせており、聞く、見る、読む、作る、体験すると様々な方法で参加アプローチができ、これをきっかけに実篤を知る方も少なくありません。

 

中でも、夏休みの絵本作りや絵画講座、工作、自然観察会など、子どもたちを対象にした事業では、充実したスタッフ数により子どもへの配慮が行き届くことで、子どもが安心して参加でき、学べる場として、保護者の方からご好評をいただいております。

こうした講座を開催するには、平成15年度から活動をはじめた、協力ボランティアによる支援が無ければ実施できませんでした。講師、協力ボランティアや館スタッフと、多くの大人が子どもたちの興味関心を自然に引きだせるように見守り、作業をサポートする体制ができたことも大きな力となっています。

また、当館の最寄り駅の京王線・仙川駅周辺はにぎやかな商店街や桐朋学園があります。

夏や秋に催される地元商店街のお祭りには、友の会が中心となって参加し、グッズを販売するほか、多くの人に当館を知っていただく為の広報資料を作成し、配布することで、実篤記念館の場所を周知し、来館を促す機会となっております。

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また、隣接する桐朋学園音楽大学のご協力を得て、学生や卒業生により、季節や展覧会にちなんだ音楽コンサートを館内で年2−3回開催し、毎回盛況なものとなっております。

このように、地域の方々とのコミュニケーションをとり、連携を深めてゆく中で、より親しみのある、身近に芸術・文化を楽しめる文化施設となるように、今後も活動を展開してまいります。