調布市武者小路実篤記念館

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トピックニュース

「トピックニュース」は、実篤記念館の事業活動をご紹介する記事で、
過去に館報『美愛眞』に掲載されたものを、再編集し掲載しております。

*日程や名称、執筆者の肩書きは、発行時のものです。

館報『美愛眞』16号 より2009年3月31日発行

ボランティアガイドツアー

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平成20年度から、ボランティアガイドツアーが始まりました。

ガイドを担当するのは、記念館の協力ボランティアの皆さんです。

ガイドツアーについては、ボランティアの方々の多くが希望され、また、近年ご来館いただくお客様からもガイドの要望が多くなり、それにお応えするためです。

このガイドツアーを始めるに当たり、みんなで、自分たちで知りたいこと、どのようなガイドを聞きたいかを話し合い、次にそれをもとに、実篤の自伝や、実篤の三女・辰子さんのお話や著作を読み直し、仙川に移り住む経過や、素顔の実篤、家族や友人との交流など、人となりのわかるエピソードを書き出す作業を行いました。

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そして、資料をもとに話し合いを続け、実篤が住んでいた当時の情景が思い浮かべられるような解説テキストを作り上げました。また、国分寺崖線にある実篤公園は、縄文土器が発掘されたり、湧き水が豊富で武蔵野の雑木林の面影が多く残っている事も付け加え、発掘された土器の破片や、地形図、季節感あふれる公園の写真を用意して、約1年間、何度もガイドのリハーサルを続けました。

ガイドツアーは、公園入口(仙川駅側)から順にご案内しながら、実篤の生い立ち、学習院の仲間たちと『白樺』を創刊し文壇デビューしたこと、新しき村の活動、そして40歳を過ぎてからの書画の制作と90年の生涯についてお話しします。また、旧実篤邸では、この土地を選んだ理由や日々の暮らしなどを解説し、その後、四季の花々や草木を楽しみながら公園を散策して、記念館入り口で現在開催中の展覧会の見どころや催し物のご案内をして終了となる約1時間のコースです。

このツアーには、これまで毎回5名から10名ほどの方が参加されています。ツアーを知ったきっかけは、市報で、記念館に来て、京王線の駅に置いてあるチラシを見てなどさまざまですが、「ガイドを聞いて、より実篤を身近に感じた。」とおっしゃる方が多く、担当したボランティアもやりがいを感じています。

これからも、小学生から実篤作品の愛読者までいろいろな年代にもわかりやすい解説を心がけ、歴史や植物などボランティアの個々の得意分野を生かしながら、毎月2回のガイドツアーを実施してまいります。開催日程はHPをご覧になるか、記念館まで問い合わせください。

(ガイドツアーの参加は無料、記念館見学の場合は入館料が必要です。)
※展示解説、団体解説については3頁をお読みください。