調布市武者小路実篤記念館

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トピックニュース

「トピックニュース」は、実篤記念館の事業活動をご紹介する記事で、
過去に館報『美愛眞』に掲載されたものを、再編集し掲載しております。

*日程や名称、執筆者の肩書きは、発行時のものです。

館報『美愛眞』19号 より2010年9月30日発行

武者小路実篤記念館は開館25周年を迎えます

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調布市武者小路実篤記念館は、昭和60年10月29日に開館し、今年平成22年、25周年を迎えます。

開館から本年8月までに、45回の特別展のほか年に6~8回収蔵品によるテーマ展を開催し、通算四八五、二〇〇人にご来場いただきました。

25周年を機に、こうした展示活動によって蓄積してきた情報や、日々積み重ねてきた調査・研究の成果を活かし、以下のとおり記念事業を実施します。

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秋の特別展では、本年が実篤らが主宰した雑誌『白樺』創刊100年に当たることと併せて、「自己を生かす道 『白樺』群像―文学と美術の源」(会期‥10月29日~12月5日)を開催します(詳細はP2参照)。『白樺』の影響を受けて画家としての活動を展開した岸田劉生、木村荘八、河野通勢、中川一政の、美術や文学といった分野にとらわれず自己の表現を模索した姿をご紹介するもので、これは、1990年と2000年の春秋に開催した『白樺』記念展の成果と、1990年の岸田資料の調査、同年から継続的に行ってきた河野資料の整理・調査、2000~2003年に当館が参加した東京文化財研究所による木村荘八「日記」研究協議会の研究成果に基づいたものです。

また、『武者小路実篤全集未収録書簡集』を刊行します。1991年4日の小学館版全集第18巻刊行以降に当館が新たに収蔵したり調査により発見した書簡から、全集未収録や、編集時に原本が確認出来なかったために雑誌から再録し抜粋で収録されたものなどが、一〇〇通余り確認されました。当館では、新たに発見した書簡はその都度翻刻しており、これをまとめるものです。

このほか、今年度中に、個人所蔵で当館が長期借用している武者小路実篤より志賀直哉あて書簡三四一通について、データベースで情報を公開する予定です。

当館では、開館以来継続して、武者小路実篤とその活動に関する資料の収集に努めて参りましたが、『白樺』創刊100年の今年、全一六〇冊が揃った『白樺』を一括でという、大きな意義ある寄贈を受けました。文芸評論家・中谷博氏が収集したものをご子息の文芸評論家・中谷治夫氏が当館へ寄贈されたもので(詳細はP5参照)、これによりこれまで十号分が欠けていた『白樺』がすべて揃い、また多くは副本を備えることが出来ました。今回ご寄贈いただいた『白樺』は、秋の特別展で一部公開する予定です。

開館以来ご寄贈・ご寄託いただいた方々、資料の借用や情報提供などでご協力いただいた方々のご意志を大切に受け止め、当館は武者小路実篤と『白樺』、新しき村に関する情報センターとしての役割を果たすために、これからも一層努力して参ります。