調布市武者小路実篤記念館

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トピックニュース

「トピックニュース」は、実篤記念館の事業活動をご紹介する記事で、
過去に館報『美愛眞』に掲載されたものを、再編集し掲載しております。

*日程や名称、執筆者の肩書きは、発行時のものです。

館報『美愛眞』17号 より2009年9月30日発行

将来を考える就労体験の場として
調布市中学生「職場体験学習」を受け入れています

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武者小路実篤記念館では、『調布市中学生職場体験学習』を応援し、毎年数名の中学生を受け入れています。今年も9月上旬に行いました。

朝9時前に出勤し、職員と同じようにタイムカードを押すことから職場体験が始まります。その日の業務内容の打合せにも参加します。

仕事の内容は、受付、グッズの販売、展示室の清掃や、資料整理、閲覧室でのレファレンス等々多岐にわたっています。特に、受付での入館者への応対や、閲覧室でのレファレンス補助などは、言葉づかいひとつで記念館に対する印象が大きく変わりますので、職員も大変気をつかうところです。たいていの生徒が緊張して臨みますが、入館者は、概して、中学生に好意的であり、励ましの言葉などをかけてもらい大いに自信をもつようになっています。

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実篤記念館では、多くの方々の来館を願って、広報活動にも力を入れていますが、職場体験の中学生にも、体験最終日に、広報用のポスターづくりに挑戦してもらっています。完成までにそれぞれ苦労していますが、毎年ユニークな作品ができ、館内や近くの駅などに掲示しています。

体験した中学生は、「職場とは、きびしく、あまり楽しみがないところかと思っていましたが、この職場体験を通して考えが変わりました。記念館は、みんなの気持ちをひとつにして楽しく仕事ができ、やりがいを持つことができるところだと思いました。」「記念館では目に見えない裏での大変な仕事の上に成り立っていることがわかりました。データシート作りなど根気のいる仕事もありましたが、資料整理・レファレンス・受付など、どの仕事も楽しく、もっともっと長い時間体験したいと思いました。」など、前向きな感想を寄せています。

職場体験は調布市立中学生のほかに、近隣の私立高校の生徒も毎年行なっています。また、夏には、大学生による短期の『インターンシップ』も受入れました。

インターンシップは、学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行う制度で、近年、各大学、短大、高校でもこの制度の導入が進んでいます。学校によっては単位が認定されます。

実篤記念館では、本年度、大学からの要請もあり、8月中に、10日間受け入れました。「実篤記念館での体験によって、民間企業と違った公共性のある施設の重要性を感じ、さまざまな仕事を間近に見ることで、幅広い分野に新たな興味をもつことができた。」と、実習生が感想を述べていました。

そのほか実篤記念館では『学芸員実習』で毎年数名の学生を受け入れています。

今後も可能な限り職場体験学習等を受け入れていきたいと考えています。