調布市武者小路実篤記念館

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お知らせ

2026年3月17日

実篤没後50年企画

武者小路実篤(1885-1976年)は、明治43年(1910年)4月に志賀直哉、有島武郎らと共に雑誌『白樺』を創刊して世に出て、90年の生涯で多くの作品と業績を残しました。
小説、戯曲、人生論、雑感や詩など7,000篇もの文学作品だけでなく、40歳を前に書画の制作にも本格的に取り組み、その作品は昭和30年から昭和50年代には誰もが目にしたことがあるほど広く親しまれました。また、西洋近代美術の紹介においても先駆的かつ独創的な役割を担いました。人間の「自我」を肯定し、個性を尊重する姿勢で近代日本の思潮をリードし、人間が人間らしく生きられる社会の実現を志して「新しき村」を創設したことはよく知られています。
その実篤は70歳の時に調布・仙川の地に移り住み、晩年の20年間を過ごし、昭和51年(1976年)4月9日に90歳で死去しました。
今年、実篤没後50年にあたるのを機に、武者小路実篤記念館と調布市文化会館たづくり展示室の2会場で、気鋭の批評家であり随筆家の若松英輔氏の評価を軸に、2つの展覧会を開催します。

   


●実篤没後50年 春の特別展「よみがえる武者小路実篤・美愛眞の世界」若松英輔コレクションを中心に

会期:2026年4月25日(土曜日)から6月7日(日曜日) ※実篤記念館利用案内はこちら

若松氏は、実篤は文学史ではなく精神史の中で捉えるべき存在と語ります。若松氏の目に映る実篤は、深い哲学生・宗教性を有し、真実を語ることのできる、多くの人を魅きつけ結びつける時代の牽引者であり、見逃されているこうした実篤の本質は、現代にこそ重きを持つと評します。当館を会場とした春の特別展では、椿貞雄、柳宗悦、河野通勢、有島武郎、内村鑑三ら実篤周辺の人々の作品・資料を中心に展覧会を構成し、考察し、実篤という人物を捉え直すことを試みます。

●移動展:実篤没後50年「若松英輔コレクションに見る武者小路実篤・美とことばの宇宙」

会期:2026年5月28日(木曜日)から7月5日(日曜日)
時間:午前10時から午後6時(5月29日のみ午後7時まで延長)
会場:調布市文化会館たづくり1階・展示室
   (京王線「調布駅」中央口出口から徒歩4分)
休館日:6月22日(月曜日)・23日(火曜日)
※お問合せは調布市文化会館たづくりまで(電話:042-441-6111)
共催:公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
   一般財団法人調布市武者小路実篤記念館

若松氏は、実篤の絵は言葉で書けない詩であり、絵だけの作品にも詩情があふれていると言います。また、実篤の書の豊かな哲学性はこれまで見逃されてきたが、その価値を復権したいと語ります。文化会館たづくりへの移動展では、若松氏が収集した実篤の書画と、当館所蔵の実篤作品から若松氏の琴線に触れた書画を展覧します。
絵は詩を味わうように余韻、余白とともに味わい、書は意味の光景が浮かび上がるまでじっくりと見る、そんなひと時を過ごしていただければ幸いです。

●関連行事

※申込の必要な行事は講座ページ記載の方法で、4月以降にお申し込みください
申込用Webフォームには、4月初旬に下記行事の情報を掲載します。掲載前にはお申し込みいただけません
※先着順ではありません。締め切り後、応募者多数の場合は抽選です

◆実篤記念館春の特別展 若松英輔氏によるギャラリートーク
企画から監修いただいた若松氏による解説で春の特別展を見学します。
解説:若松英輔(批評家・随筆家)
日時:1)5月9日(土曜日)
   2)5月16日(土曜日)
   *同内容で2回
   午後5時5分から45分間程度(最終退館午後6時15分)
会場:実篤記念館
定員:各日25名
参加費:入場料のみ
申込み:1)4月25日(土曜日)17時締切
    2)5月2日(土曜日)17時締切

◆調布市文化会館たづくり移動展 展示室内ワークショップ「実篤の絵をまねっこ!絵と言葉を楽しもう」
実篤の絵が印刷されたハガキ大の紙を用意しています。会場にある筆ペンで線をなぞって、実篤の描き方を体験しましょう。紙は持ち帰ることができます。
日時:5月28日(木曜日)から7月5日(日曜日)
   午前10時から午後6時
   *5月29日(金)は午後7時まで
会場:調布市文化会館たづくり1階展示室
   (京王線調布駅下車中央口出口から徒歩4分)
参加費:無料(自由参加)

◆講演会「人類の意志を信じた人 武者小路実篤」
今回の講演会では武者小路実篤が説く「人類の意志」をめぐって考えを深めてみたいと思います。実篤は敬虔な精神を宿した人でしたが、簡単には「神」を語りませんでした。しかし「人類の意志」の可能性はまさに全身全霊で表現し続けたのです。それは文学作品だけでなく、絵や書をも貫くモチーフとなりました。混迷の時代を生き抜く可能性としての「人類の意志」を皆さんと感じ直してみたいと考えています。(若松英輔)
*講演会開催日は、移動展会場の調布市文化会館たづくり1階展示室の開室時間を午後7時まで延長します。当日、移動展観覧ご希望の方は、講演会の前にご観覧ください。
講師:若松英輔(批評家・随筆家)
日時:5月29日(金曜日)
   午後7時から8時30分
会場:調布市文化会館たづくり8階 映像シアター
  (京王線調布駅下車中央口出口から徒歩4分)
定員:90名
参加費:無料
申込み:5月15日(金曜日)17時締切

◆調布市文化会館たづくり移動展 学芸員によるギャラリートーク
移動展「若松英輔コレクションに見る武者小路実篤・美とことばの宇宙」会場にて、展示担当学芸員によるギャラリートークを行います。
解説:当財団学芸員
日時:6月14日(日曜日)
   7月4日(土曜日)
   *同内容で2回
   午後2時から3時
会場:調布市文化会館たづくり1階展示室
   (京王線調布駅下車中央口出口から徒歩4分)
参加費:無料
申込み:不要。開始10分前に会場に集合

◆実篤記念館春の特別展 展示解説
解説:本展担当学芸員
日時:6月5日(金曜日)
   午後1時30分から45分間程度
会場:実篤記念館
参加費:無料
申込み:不要。当日直接会場へ

◆調布市文化会館たづくり移動展 淡彩画ワークショップ「実篤のように扇面色紙に絵をかこう」
野菜や花をモデルにして、実篤の絵の描き方を体感する催しです。扇型の色紙に実篤が描いたように、筆と墨で絵を描き、最後に簡単な落款(ハンコ)を作って捺します。講師にちょっとしたコツを教わると、ぐっと本格的な仕上がりになります。
講師:菱沼陽土女(絵画講師)
日時:6月20日(土曜日)
   午後2時から3時30分
会場:調布市文化会館たづくり11階 第2創作室
   (京王線調布駅下車中央口出口から徒歩4分)
対象:小学生以上
定員:16名
参加費:1100円
申込み:6月6日(土曜日)17時締切