調布市武者小路実篤記念館

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展覧会

2022年度(令和4年度)展覧会概要(2022年4月〜2023年3月)

※新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため開催が変更・中止となる場合があります。最新の情報は当館ホームページやツイッターをご覧いただくか、電話でお問い合わせください。

春季展「あの人が見た実篤」実篤の交流関係

会期:2022年3月5日(土曜日)から4月17日(日曜日)

「友情」や「愛と死」などを書いた文学者、野菜や花の画で知られる画家、誰もが自分の個性を活かして暮らす「新しき村」の提唱者……。90年にわたって生涯変わらず精力的に活動した実篤は、多様な顔を持っていました。その友人や交流関係には、文学者、画家など、分野も関わりも異なる様々な人物がいます。周囲の人にとって、実篤はどのような人物だったのでしょうか。交流のあった人々がかいた実篤についての文章や書簡、肖像画などから、それぞれの「実篤像」を探ります。

 
   


※同時開催 コーナー展示
 全国文学館協議会 第10回共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」参加企画「実篤と二度の震災」

春の特別展「人間萬歳」実篤と狂言

会期:2022年4月29日(金曜日・祝日)から6月5日(日曜日)

生涯で小説・詩・脚本・随筆など多岐にわたる作品を7,000篇以上も残した武者小路実篤。その中で実篤が一番好きな作品としてあげたのが、脚本形式の作品として1922年(大正11年)に発表された「人間萬歳(狂言)」でした。
「人間萬歳」は、天界から地球に生まれた人間の営みを眺める神や天使の様子を通して,人間の愚かさと無限の可能性を描いた作品です。脚本形式で書かれ、大正、昭和と舞台化され、令和になってからも上演されています。
本展覧会では「人間万歳」が発表から100年を迎えるのを機会に、作品の生まれた背景や、演劇分野への広がりなど、作品を深く掘り下げることで実篤の文学世界を読み解きます。また、実篤の独自の喜劇作品群として書かれた「狂言」についても紹介します。

〈見どころ〉
▶実篤自身が一番好きな作品
実篤は「僕の書いたものの内で、何が一番自分では好きかと聞かれる時がある。その時一番始めに自分の頭に浮かぶのは人間万歳である」と言葉を残しています。
▶発表から100年を迎えます
作品発表後、大正14(1925)年から令和元(2019)年まで数々の劇団で舞台化された「人間萬歳」。舞台装置図や上演時の舞台写真、プログラムなど関連資料を多数出品します。

〈主な展示資料〉
・文芸座公演「人間萬歳」舞台写真 1925年 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館蔵
・文芸座公演「人間萬歳」プログラム 1925年
・伊藤熹朔「人間萬歳」舞台装置図 1956年 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館蔵
ほか

 
   

企画展「画家・河野通勢の表現」

会期:2022年6月11日(土曜日)から7月18日(月曜日・祝日)

河野通勢(こうのみちせい・1895-1950年)は緻密な描写と物語性に富んだ作品を描き“大正の鬼才”と呼ばれた画家です。少年期から美術の道を志し、岸田劉生との出会いをきっかけに草土社に参加。その後、春陽会や国画会などで、素描、水彩、油彩、版画など様々な作品を発表しました。また、文学作品の挿絵や本の装幀も手がけるなど、生涯、絵画表現を追い求め続けました。
今回は、20歳代後半までを過ごした長野の風景を描いたコンテ画などの初期の作品から、緻密に描かれた油彩画、関東大震災で変わり果てた東京を描いた版画、文学作品の挿絵や装幀の下図・原画など、当館が所蔵する河野作品・資料を一挙にご覧に入れます。
また、河野にとって実篤は良き理解者であり、10歳年上の実篤の仕事への姿勢や人柄を慕っていました。雑誌『白樺』時代から河野が亡くなるまで続いた二人の友情も紹介します。
〈見どころ〉
▶当館所蔵の河野作品を一挙紹介!
当館では河野が晩年過ごした小金井のアトリエを複数回にわたって調査し、2014年にはご遺族より8,000点に及ぶ資料をご寄贈いただきました。
20歳代後半までを過ごした長野の風景を描いたコンテ画などの初期の作品から、緻密に描かれた油彩画、関東大震災で変わり果てた東京を描いた版画、文学作品の挿絵や装幀の下図・原画など、当館所蔵の河野作品を一挙にご覧に入れます。
▶武者小路実篤と河野通勢の友情を探る
 実篤は河野の作品を高く評価し、河野は岸田劉生亡き後、実篤の評価を支えとしました。実篤の著書の装幀や挿絵には河野が手がけたものがあるなど、公私にわたって親しい間柄でした。本展では、そんな二人の友情を様々な資料とともに紐解きます。

 
   

夏休み企画「はじめての武者小路実篤」

会期:2022年7月23日(土曜日)から8月28日(日曜日)

武者小路実篤ってどんな人?どんな小説や、どんな絵をかいたの?「新しき村」って何?本展覧会では、作家としてはもちろん、美術・演劇・思想と幅広い分野で活動した、実篤の90年の生涯や作品、人物像を、小・中学生や、はじめて実篤を知る人にも分かりやすく解説します。
また、展覧会タイトルの関連として、実篤自身の「はじめて」もあわせて紹介します。記念館ができるほど活躍した実篤も、最初は初心者。「はじめて」から一歩一歩、歩いてきた道程を共にたどってみましょう。

〈見どころ〉
▶初恋の人お貞さん、はじめてできた親友・志賀直哉、はじめての海外旅行など、実篤自身の「はじめて」もご紹介!
▶志賀が手作りして実篤に贈った杖、晩年病床についた志賀に実篤が贈った書「直哉兄」(複製)など、志賀直哉との友情を伝える資料を展示
▶第二次世界大戦戦時下の実篤の生活を小特集。疎開先の秋田県稲住温泉での日記の記述や、食糧不足で痩せた姿、インクが手に入らず鉛筆で書いた原稿などで、戦時下の不安で不自由な生活を紹介
▶調布市名誉市民で漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者として有名な水木しげる氏の生誕100周年を機会に、水木氏と調布、実篤との関わりを紹介

コーナー展示
調布市郷土博物館コラボ展示「知ってる? 調布のむかしの建物」
実篤が建てた「仙川の家」のこだわりをパネルや写真でご紹介します。実篤は、水のあるところ、土器が出るところ、土筆の生えるところに住むのが夢でしたが、まさに仙川の地は理想的な場所でした。調布市内に残る国の登録有形文化財に登録された建物の解説パネルとあわせて展示します。

 
   

秋季展「作家の筆跡(ひっせき)」所蔵原稿名品展

会期:9月3日(土曜日)から10月10日(月曜日・祝日)

当館が所蔵する500点近い原稿資料。本や雑誌に載せられた作品とは違い、残された作家の筆跡、推敲の跡からは、執筆時の悩みがありありと伝わってきます。本展覧会では実篤の代表作と言われる作品の原稿をはじめ、当館が所蔵する実篤以外の作家や画家の原稿も展示します。使われた用紙や、作家本人・編集者からの書込み、作家ごとの字の違いなど、原稿ならではの魅力をお楽しみください。

〈見どころ〉
▷実篤のベストセラー「愛と死」「真理先生」を原稿で読む
実篤は数多くの原稿を残しています。中でも、「真理先生」や、1940年の第2回菊池寛賞を受賞し、映画化やテレビドラマ化も果たしている「愛と死」など、今なお読み継がれる実篤文学の原稿を紹介します。訂正部分や校正の跡など、自筆原稿ならではの魅力に迫ります。
▷実篤以外の作家の筆跡も紹介!
本展では、当館が所蔵する実篤以外の作家の筆跡もご紹介します。夏目漱石や島崎藤村、幸田露伴ほかの直筆資料が貼り交ぜられた屏風をはじめ、小林一茶の短冊や、正岡子規から森鴎外宛の書簡、佐藤春夫の短歌も展示。万年筆と原稿用紙だけでない、様々な筆跡をお楽しみください。

 
   

秋の特別展「受け継がれてきたもの」武者小路家ゆかりの名品

会期:2022年10月15日(土曜日)から11月27日(日曜日)

実篤へと繋がる武者小路家の歴史はおよそ390年前の江戸時代初期から始まり、父・実世が第10代、兄・公共が第11代の当主にあたります。実篤が生まれ育ち、関東大震災で焼失した東京・麹町の実家には、書画や古銭など様々な伝来の品があったと実篤は回想します。今回、第2代・実陰の書画、三条実美の書など、実篤を起点に、過去から受け継がれてきたものを紹介します。
また、実篤が蒐集した古今東西の美術品、実篤自身が制作した書画や文学資料、日本近代美術・文学を代表する作家との交流を示す作品・資料にも目を向けます。実篤没後、ご遺族や関係者の多大な努力によって現在まで受け継がれてきた名品の数々を一挙にご覧に入れます。


施設工事による長期休室

展示室休室期間:2022年11月29日(火曜日)から2023年3月3日(金曜日)

<移動展>「人生の旅人に幸あれ」実篤の言葉を味わう

会期:2022年12月8日(木曜日)から2023年1月15日(日曜日)

会場:調布市文化会館たづくり1階 展示室
  (調布市小島町2−33−1/調布駅広場口より徒歩4分)
共催:公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団
   一般財団法人 調布市武者小路実篤記念館
実篤の書画には、「仲よきことは美しき哉」「この道より我を生かす道なし この道を歩く」などに代表される味わい深い言葉が画讃として添えられています。また、実篤の小説や人生論など著作の一節は、しばしば名言として取り上げられます。こうした実篤の言葉には、自らを偽らず、互いに認め合い、どんなことに直面しても生き抜こうとする意志が込められています。物事の明るい面を見、希望を見出す実篤の言葉は、読む人の心に響き、人生の指針や座右の銘に挙げる人も少なくありません。
移動展では、新型コロナウイルス感染症の流行によって長きにわたって様々な困難に直面してきた今、こうした文学作品の名言と「人生の旅人に幸あれ」「共に咲く喜び」といった画讃から、心を前向きにする実篤の言葉を特集し、味わう機会とします。

春季展「思い切って咲くもの萬歳」花と実篤

会期:2023年3月4日(土曜日)から4月16日(日曜日)

実篤は、常に生命の美しさと不思議さを見つめ、自然の中であるがまま、思い切って生きるものに美を見出し、書画や文章をとおして描いてきました。晩年の20年間を過ごした当時の仙川の家と、現在の旧実篤邸と実篤公園の自然の様子からも、自然を愛した実篤の思いが感じられます。
本展覧会では実篤が愛し、描いた自然の中でも、花に関する資料や作品を中心に紹介します。実篤の目に映った色彩豊かな自然の美の世界をお楽しみください。作品を彩った書画道具もあわせて紹介します。