- ご案内
- スケジュール
- 武者小路実篤
- 資料室
- ミュージアムショップ
展示室休室 6月16日(火曜日)から7月10日(金曜日)
会期:2020年6月2日(火曜日)から6月14日(日曜日)
当館では1985年(昭和60年)の開館以来、武者小路実篤に関する資料および研究情報のステーションとしての機能を果たすために、日頃から資料の収集・保存に努め、現在では、美術品や文学資料、図書、雑誌、印刷物などおよそ6万点を所蔵しています。
本展覧会では、2016年4月から2020年3月に新しく収蔵された作品・資料を紹介するとともに、調査によって明らかとなった成果を報告いたします。明治、大正、昭和、平成、そして令和と所蔵者によって大切に保存されてきたものを、これからの時代に伝えて行く一助といたします。
会期:2020年4月25日(土曜日)から6月14日(日曜日)
1910年(明治43年)、実篤や志賀直哉ら学習院の同窓生を中心に同人雑誌『白樺』が創刊され、1923年(大正12年)の関東大震災までの13年5ヶ月の間、刊行が続けられました。「他のものにあきたりないので、自分で、自分の要求する文学をうみ出さう」という若い情熱が集った『白樺』は、実篤、志賀に加え、有島武郎や里見弴、木下利玄、長與善郎など日本近代文学史に名を残す文豪たちの出発点でもあります。
本展覧会では『白樺』の足跡を辿りながら、この雑誌が当時の日本文壇に与えた衝撃と影響をご紹介するとともに、その個性豊かな同人たちの作品をご覧いただきます。
会期:2020年7月11日(土曜日)から8月30日(日曜日)
武者小路実篤は、昭和11年(1936年)にドイツ・ベルリンで開催されたオリンピック第11回大会を観戦しています。朝日新聞社から現地レポートを依頼され、毎日その日見た競技について書き送りました。
実篤にとって、初めてで、生涯ただ一度のヨーロッパ・アメリカへの旅行の目的は、美術鑑賞でした。各地で美術館を訪ねて、青年時代からあこがれ続けた西洋美術作品の実物を見、またパリではピカソら芸術家に会っています。
企画展では、「欧米旅行日記」原本や家族への手紙などで実篤が見たベルリンオリンピックを振り返り、欧米旅行で入手した愛蔵品や、アメリカから帰国する船中で書いた詩「一個の人間」原稿などから、実篤が欧米で得たものを考えます。
会期:2020年9月5日(土曜日)から10月4日(日曜日)
「日本で一番景色のいい、画にかきたい処に家をつくって、其処に籠城して、気がむくままに画がかきたい。」と理想を述べていた実篤。執筆や講演会、旅行で訪れた先々で、心惹かれた眺めを素直に表した風景画を描いています。当館が所蔵する実篤の書画や素描の中から、山々や町並み、木立などが描かれた作品を選び、よく知られた野菜や花の画とはひと味違う風景画の魅力を紹介します。
会期:2020年10月17日(土曜日)から11月29日(日曜日)
2020年(令和2年)、実篤や志賀らが中心となり発行した雑誌『白樺』の創刊から110年を迎えます。1910年(明治43年)4月から1923年(大正12年)8月まで13年余の間に、160冊を刊行し、毎号に必ず美術図版を載せ、時に芸術家の特集号を組むなど、美術雑誌としての一面も持ち合わせていた『白樺』。
創刊の年の11月に発行したロダン記念号をきっかけに、ロダンとの交流が始まり、翌年12月には3点の彫刻を贈られ、これを契機に白樺同人たちは、国内でオリジナルの西洋美術を鑑賞できる公共の美術館の設立を目指しました。また、若手芸術家の表現の場として白樺主催の展覧会を催し、『白樺』に集った梅原龍三郎、岸田劉生、河野通勢ら画家は、現在、日本近代美術を代表する人物として知られています。
文学界だけでなく美術界にも多大な影響を与えた『白樺』を「美術」という側面から見ていきます。
会期:2020年12月5日(土曜日)から2021年1月17日(日曜日)
実篤の没後40年以上経った現在でも、ファンの多い「実篤の詩」を紹介します。
実篤は、文学を志した青年時代から晩年までに二千編をこえる詩を残したと言われます。「言葉に羽が生えると詩になる」という実篤の言葉は、技巧的とは言いがたい部分もありますが、形式とは無縁だからこそ、人々の心に響く詩が紡がれたのではないでしょうか。実篤が文学を志した頃の詩に「自分は暁の光の歌を唄ふ詩人でありたい」と書いているとおり、人々に明るい希望や、勇気を与える詩を数多く書き残しました。
本展覧会を通して、実篤の言葉の魅力をお楽しみください。
会期:2021年1月9日(土曜日)から2月28日(日曜日)
会場:調布市文化会館たづくり1階 展示室
調布市小島町2-33-1,調布駅広場口より徒歩4分
共催:公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団
一般財団法人 調布市武者小路実篤記念館
実篤記念館は1985年(昭和60年)10月の開館から35周年を迎えます。
当初は武者小路家の寄贈品約1,700点から始まり、開館以降「武者小路実篤、白樺、新しき村」に関する作品・資料を中心に積極的な収集活動を続け、収蔵品の数は現在6万点を超えました。
隔年で開催する調布市文化会館たづくり展示室での移動展では、「愛と死」原稿(昭和14年)や「真理先生」原稿(昭和24年)など実篤の作品をはじめ、交流のあった日本の近代文学・美術界を代表する人々の作品や、新しき村の活動資料など、開館以降に収集した名品の数々を展示し、寄贈者が実篤記念館に託した思いもご紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1月12日(火曜日)より、開催時間を10時から17時30分に変更します。
会期:2021年1月23日(土曜日)から2月28日(日曜日)
まだ電話も珍しかった時代、連絡を取るために欠かせなかった手紙。実篤も日常的に手紙を書いており、当館には多くの葉書や封書が残されています。時にはふざけあい、時には真剣に意見する友人への葉書、長い文章に愛情が溢れる家族への封書など、相手との関係性が伝わる手紙。上下逆さまに書いた葉書や娘の書きかけの葉書に勝手に書き込んだものなど、実篤のおおらかさが伝わる手紙。様々な手紙をとおして実篤の素顔を紹介し、親しみを感じていただく機会とします。
会期:2021年3月6日(土曜日)から4月18日(日曜日)
40歳頃から画を描きはじめた実篤。50年にわたる画業の中で描いた野菜や果物、花などの画には、自然の美しさや生命力が表現されています。描く対象をよく観察し、一つ一つのモチーフがもつ色や形などを描き出すことは、実篤にとって、それぞれがもつ「美しさ」「個性」を再発見するための時間でもありました。「自然のつくったものはいくら見ても見飽きない」と言う実篤が描いた画を見た時、私たちは、自然が作る形の不思議さや、美を見たままに描いている点に、親しみやすさや温かみを感じるのではないでしょうか。
本展覧会では、そんな実篤が描いた「自然の美」の中から、「野菜」にスポットをあてて紹介します。
※同時開催 コーナー展示
全国文学館協議会 第9回共同展示「3.11 文学館からのメッセージ」参加企画「災禍を振り返る」