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実篤の肉声をお聞き下さい
2010年6月1日
武者小路実篤の肉声をウェブでお聞きいただけるようになりました

 今年度より新たに設けたコンテンツ「映像で見る実篤」で、実篤が自作の詩を朗読した肉声二作品を公開しました。
 「バン・ゴッホ」は、画家・ゴッホの作品に感嘆し力を与えられたことを詠んだ詩で、朗読は昭和31年(実篤71歳)に撮影された記録映画の一部です(18秒)。
 「歓喜雀躍」は、生きることを喜びとして自分らしく生きようという意志を謳った詩で、朗読は昭和38年(実篤78歳)に録音されました(1分7秒)。
 声からは、文字や写真から知るよりも遙かに現実感を伴って、かつてそこにその人物が実在したことを実感することが出来ますが、実篤が亡くなってから34年、現在では声を聴く機会はきわめて稀です。貴重な肉声を、広く実篤に関心をもつ方々に聴いていただけるよう、このたびウェブで公開しました。
 このほか、「昨年度新たに制作した、実篤の作品を紹介する映像番組「実篤の文学作品に親しむ「愛と死」」も公開しました(14分)。この作品では、実篤の青春小説の代表作「愛と死」について、小説の内容や執筆の背景などの解説と、表現力豊かな俳優によるハイライトシーンの朗読で、作品世界や文章の魅力に触れていただけます。学習にもご活用下さい。